Q:ツバメって前の巣に
戻ってくるのですね
A:ツバメは去年の巣を
覚えていてその巣の近くに
戻ってくるようです
景色を覚えています
巣をつくる時に
枯れ草の切れ端や、泥の固まりを
何十回も運ぶので
この時に巣の場所を覚えるようです
渡りの時も、この記憶が役に立ちます
ツバメは体内に
自分だけが分かる体内時計を持ち
太陽や星座を見て
その方角や時刻から「こちらが南」
といった判断をしながら飛んできます
やがて巣のある町に近づくと
去年の記憶が呼び起こされて
前に使っていた
巣に辿り着けるというわけです
ただし、空が曇っている時は
方向が決められず
群れがバラバラになったり
途中で力尽きてしまうものもいるので
同じ巣への帰還率は
15%前後とみられています
なお、去年生まれた若いツバメは
新しい巣をつくるので
もし、家の軒下にツバメが巣を作ったら
来年帰ってくる時のためにも
そのままにしておいてあげましょう
自身の家に燕の巣は無かったと思います
糞などの問題もありますが
愛らしい燕の子育てを
優しい目で見守ってあげたいものです
それでは燕に肉薄していきましょう
燕
生態
北半球に広く分布
全長約17㎝・翼開長約32㎝
翼:藍黒色 喉と額:赤
腹:白 胸:黒の帯
巣材の泥などを採る時以外は
基本的に飛翔したままで
睡眠時にも
飛び続けているものもいるという程
地面に降りることが殆ど無い鳥です
燕は鳴管(めいかん)という
発声する部分が発達しており
高度なさえずりを行うことが出来ます
スズメ目の中には左右の鳴管で
別々の発声をする種もいるようです
また、鳥類の発声には
さえずりと地鳴きがあります
日本の燕は冬になると
昆虫の多く暖かい南の方に渡っていきます
主に台湾・インドネシアなどの東南アジア
中には日本の冬でも温暖な
宮崎県や鹿児島県でも
冬を越す「越冬ツバメ」が見られるようです
電線や棒などにズラッと
沢山の燕が整列してとまっているのは
少し怖い光景ではあります
燕の巣
泥と枯草を唾液で固めて巣を造る。ほとんど人工物に造巣し、民家の軒先など人が住む環境と同じ場所で繁殖する傾向が顕著である。これは、天敵であるカラスなどが近寄りにくいからだと考えられている。民家に巣を作る鳥は他にスズメなどがいるが、あえて人間が多い場所に見えるように作る点で他の鳥と大きな差異が見られる。
引用元:wikipedia~ツバメ~
軒先にある巣の素材は
泥・枯草・唾液となっています
家の軒先などに巣を作ったら
注意点として
卵や雛のいる燕の巣を壊してしまうと
「鳥獣保護管理法」という
法律に抵触することがあるので
都道府県知事の許可がない場合は
そっとしてあげておいて下さい
こわさないで
高級食材としての燕の巣
人家の軒先などにある燕の巣は
食料には適さない
しかし「アナツバメ」の巣は
世界で高級食材として珍重されています
アナツバメの巣は舌下腺から分泌される
液体が固まったもの
純度の高い巣なので価値が高いのですね
巣は雄が作るのですね
使われなくなった巣を有難く使わせてもらう
という姿勢が感じられます
食材利用
中華料理の中でも
中国の南部にあたる広東料理として
スープやデザートの素材として
利用されています
ふかひれや干し鮑などに並ぶ
高級食材のようです
また、アナツバメの巣は
とても健康や美容に効果があり
ビタミン類(B1など)やミネラル類
そして多くのシアル酸が含まれている
高級食材ですが機会があったら
是非、医食同源の見地からも
召し上がってみると良いと思います
食感を楽しむ食材のようです
まとめ
- 燕は去年の巣を覚えていて巣の近くに戻る習性がある
- 燕は常に飛翔しており地面に降りることが殆ど無い鳥
- 軒先にある巣は泥と枯草を唾液で固めたもので作る
- アナツバメの巣は唾液だけで海岸の洞窟や断崖に作る
- アナツバメの巣は中華料理の高級食材
アナツバメの巣は
既に使われなくなったものを
高級食材として今度は人間が使う
軒先にある燕の巣は人間には使われず
来年無事帰ってくる燕が使う
燕の巣は無駄の少ない作品
という事でした
最後までご覧下さり
ありがとうございました