竹の花が凶兆の象徴とされるのはなぜ?

植物

Q:竹って花が咲くのですかね

A:竹自身を枯れさせないために

60年~120年に一度咲く

と言われています

詳細:竹に花が咲くのは
十数年から数十年に一回
「マダケ」の開花周期に至っては
実に120年という記録まであります
しかし、「花が咲くと竹が枯れる」
と言われ、人々から喜ばれていません
元々竹は、地下茎で繁殖する植物で
新しく伸びた地下茎から
次々と新しい芽やタケノコを出し
それが新しい竹となり、栄えます
しかし、長年に渡って
1つの土地を占有していると
次第に竹に必要な土中にある
栄養分が不足していきます
植物の場合は落葉が土にかえることで
栄養分が還元されますが
竹では、植物体に取り入れられたまま
土に還元されない物質があります
このままでは竹やぶ全体が
一挙に枯れてしまうので
種族維持の手段として
種子を残すために花を咲かせます
従って
「花が咲いたから枯れる」のではなく
「枯れるから花を咲かせる」
ということになります
因みに「笹」も同様に
老朽化してくると花を咲かせます
この時に出来る実はとても栄養があり
野ネズミの大好物です
このため、笹の花が咲いた年は
野ネズミが異常発生するようです

竹の花は種族を残すために

最後の力を振り絞って

精一杯生きた証や矜持を

示しているような儚い花でした

それもあまり美しくない花のようで

そこもまた哀愁を漂わせています

実際にその花を見たら

手を合わせてしまうかもしれませんね

それでは少し見ていきましょう

タケ

「タケ」はイネ目イネ科タケ亜科に属する茎が木のように成長(木質化)する種の総称

タケの概要
  • タケはアジアの温帯や熱帯の湿潤地域に多く分布している
  • 北アフリカ・北アメリカ・ヨーロッパではあまり見られない
  • タケは独立した植物ではなく、「地下茎」で繋がっている
  • 節の部分と先端部分の2つが同時に成長するので、ピーク時は1日に1m以上も成長する
  • タケノコから1年で7~8mに成長する
  • 「マダケ」の竹稈(ちくかん)は20mを超えるものもある

民家の中を貫いて成長する映像を見ることがあります、もしタケを育てるのであればコンクリートで囲うなど、近隣に注意する必要がありますね

タケの生態

通常は、地下茎を広げ、地下茎からタケノコが直接生えることでふえていく。

ー略ー

これらの竹はすべて遺伝子が同一のクローンである。

ー略ー

花が咲くことは極めてまれで、花が咲くときは4月から5月にかけてである。一部のタケ類は周期的に開花し一斉に枯れることが知られている。その周期は極めて長く、ハチク、マダケの場合は約120年周期であると推定されている。

引用元:wikipedia~竹~

地下茎で繋がっている点はジャガイモやサツマイモと似ています

タケとササ

  • 稈鞘(かんしょう・竹の皮のこと)が成長と共に下部から剥がれ落ちるものを「タケ」、剥がれ落ちないものを「ササ」と区別している
  • タケ」は中国産のものが多く、「ササ」は日本産のものが多く存在している
  • タケ」は比較的温暖な地域に自生し、「ササ」は寒冷地にも自生している
  • タケ」の開花は約120年周期、「ササ」の開花は約40~60年周期でどちらも開花後は枯死する
タケノコ

  • タケノコの状態から節の数は変わらず、成長と共に伸びる
  • 4~5月が旬で地面から芽が出かけているタケノコを食用とする
  • 地上に出てしまったものは既に育ちすぎて固く、えぐみがあるので食用には適さない
  • 収穫後は鮮度が落ちやすく、灰汁抜きなどを施す必要がある

「美味しんぼ」では竹林に行って収穫し、その場で調理していたので生のまま「タケノコの刺身」を食していました、現地調達の強みですね

続いては滅多に咲かない花について

開花周期が長いといわれる植物

リュウゼツラン・月下美人
ピックアップしてみます

リュウゼツラン(竜舌蘭)・またはアガベ

気候や土壌にもよるが一般に成長は遅く、花を咲かせるまでに数十年を要するものも多い。100年(1世紀)に一度開花すると誤認されたことから、英語で“century plant”(センチュリー・プラント、「世紀の植物」)という別名がある。

引用元:wikipedia~リュウゼツラン属~
  • 花言葉は「繊細」「気高い貴婦人」
  • メキシコを中心に南アメリカの熱帯地方に自生している
  • ラン科の植物ではない
  • 世界中に300種以上あり、直径が5㎝程度のものから5m以上のものまである
  • 生涯に一度だけ開花して枯死する
  • 開花期はそれまで蓄えていたデンプンから大量の糖分を含んだ液体を生成するので、メキシコでは古くから甘味料として利用されている
  • この甘味料を煮詰めて作る「アガベシロップ」は血糖値の上昇率が低い甘味料として重宝されている

ゲッカビジン(月下美人)

葉状茎の丈が1mから2mにまで達するとつぼみの形成が見られる。花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼみ、めしべに他家受粉が起きなければ散ってしまう。花冠は20-25cm程度であり、白い。

ー略ー

ゲッカビジンは日本での栽培下では6~11月に咲き、この季節に株の体力が十分に回復すれば2~3ヵ月後にもう一度咲くことができる。

引用元:wikipedia~ゲッカビジン~
  • 花言葉は「儚い恋」「艶やかな美人」
  • メキシコの熱帯雨林が原産地
  • 開花中・開花後の花は食用に出来る
  • 手入れをして栄養の蓄積があると年2回以上咲く
  • 新月・満月の日など、開花する日の法則は確定的ではなく、ずれることもある
「笑ゥせぇるすまん」でも「月下美人」のお話があり、貴重な花というような扱いでしたが、タケやリュウゼツランと比較すると割合、花自体は見られるようです、あくまでも開花中が短い点に希少感があって貴重という印象を持たれているのでしょうね

まとめ

  • 竹の花は種族を存続させるために、60~120年に一度咲く
  • 竹の花は「咲いたから枯れる」のではなく「枯れるから咲く」という意味合いが強い
  • リュウゼツランも数十年~100年に一度だけ開花し枯死する
  • 月下美人の花は割と見られる

竹を割ったような性格の

竹馬の友が

破竹の勢いで勝ち進む

竹にはとても前向きな

印象がある背景に

「一花咲かせる」と枯れる

そんな物悲しい一面も持ち合わせていました

どこか人生の最後に感じるであろう

儚さや空しさに通じるものがあります

最後までご覧下さり

ありがとうございました

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