サバが生臭いのはなぜ?

生物

Q:サバは美味しいのですが

生臭さを少し気にされる方が

いるようですね

A:魚の生臭さの元は

トリメチルアミン」が

発生する為で

酢や料理酒をかけたり

水やお湯で洗ってしまえば

軽減出来ます

詳細:11月頃に捕れる秋サバは
脂が乗って実に美味しいものです
イノシン酸やグルタミン酸などの
うまみ成分を含んでいるのも
美味しい理由になります
難を言えば生臭さがあることですが
これも調理次第で改善出来ます
生臭さの元は
魚の死後、魚の表面に付いている細菌が
「トリメチルアミンオキシド」
という物質に作用して
トリメチルアミン
という臭いの原因となる
物質が発生する為です
これはアルカリ性で
揮発性・水溶性があるので
酢や酒をかけたり
水で洗い流してしまえば軽減出来ます
煮る前には切り身の背を表にして
背の上から湯を十分に流します
焼く前には同様に背を表にして
強めに塩をふるといいようです
なお、サバを食べて
ジンマシンを起こすのは
ヒスチジンによるものなので
残念ながら、そういう方は
食べるのを控えた方が良いでしょうね

美味しい魚を食べたいのと同時に

食中毒についても知っておきたいので

少し見ていきましょう

魚介類による食中毒

ヒスタミンとアニサキスによる
食中毒について

ヒスタミン食中毒

ヒスチジンとヒスタミン
  • ヒスタミンはアミノ酸であるヒスチジンが変換されて生成される
  • ヒスタミンは元々魚には多量に含まれておらず、水揚げ後、傷口などからヒスタミン生成菌が入り込むことによって蓄積する
  • ヒスチジンの量の多い魚(マグロ・ブリ・サバ等)の方がよりヒスタミンを生成しやすい
  • 魚の常温放置などで増殖する
  • 熱に強く、加熱や加工では処理しきれない
  • ヒスタミンを多量に含む魚や加工品を食べるとアレルギーに似た食中毒を起こすことがある
  • 年間に100~400名程度が発症しているといわれる

ヒスタミンを多く含む食品を摂取した場合、アレルギー様の症状を呈することがあり
ます。通常、食後数分~30分位で顔面(特に口の周りや耳たぶ)が紅潮し、頭痛、じん
ま疹、発熱等の症状を呈しますが、たいてい 6~10 時間で回復します。重症になること
は少なく、抗ヒスタミン剤の投与により速やかに治癒します 。

引用元:食品安全委員会~ヒスタミン~

アレルギー反応とアレルギー様食中毒は

似ていて違うようです

アレルギー様食中毒

二つ目の原因は「アレルギー様食中毒」です。これは食物アレルギーと症状は似ていますが食物アレルギーではありません。ヒスタミンが多量に蓄積されたサバなどの青魚を食べると、食後30分から数時間後に顔面紅潮、発疹、吐き気などの症状を呈することがあります。これは免疫反応とは関係なく、誰にでも起こりうる反応です。

引用元:衛研NEWS原稿~じんましんと青魚の関係~
ヒスタミン中毒の対策
  • 氷水や冷凍などの低温で管理
  • 解凍するときは冷蔵で
  • 常温は勿論、冷蔵でも長時間放置をしない

鮮度保持と同様の扱いが必要という事になります

家庭に魚が届くまでの

道中でも十分な管理が必要で

この辺はプロを信用するしかない

というところですね

熱に強く誰でも

アレルギー様食中毒の可能性がある

魚を食べて舌や唇が

ピリピリしたら疑う必要がありますね

アニサキス症

生食の多い日本では
アニサキス症をよく聞きます

アニサキスは、その卵が終宿主であるクジラ等のフンと共に海に排出されます。卵からふ化したアニサキスは、やがてオキアミと呼ばれるプランクトンに食べられ、その体内で第3期幼虫に成長します。オキアミを捕食した魚介類だけでなく、アニサキスが寄生した魚を捕食した魚介類へもその感染が広がるために、アニサキスの寄生している魚は多種に渡ります。

引用元:東京都福祉保健局~食品衛生の窓~

間接的だったものが

食物連鎖の流れで

次第に人間に近づいてきてしまいます

感染とは恐ろしいものです

アニサキス
  • 寄生虫(線虫)の1種
  • 幼虫(アニサキス幼虫)がサバ・アジ・サンマなどの魚介類に寄生する
  • 長さ2㎝~3㎝・幅0.5㎜~1㎜で白い糸のように見える
  • 魚介類の内臓に多く寄生する
  • 生や生に近い状態で食べると8時間以内に激しい腹痛などが起こる
  • アニサキス症は季節を問わず発生する可能性があり、年間2000~3000名が発症しているといわれる

アニサキス対策
  • 加熱(60℃以上で1分以上)や凍結(ー20℃以下で24時間以上)で死滅する
  • 内臓を早急に除去する(生食しない)
  • 4℃以下での保存が望ましい
  • 目視でよく見ながら調理する
  • アニサキスは傷がつくと胃や腸などへの侵入性が低下するので、よく刻むのも効果的
  • 効果的な治療薬が無く、胃や腸の中から取り出す必要がある

酢やワサビなどでは

死滅に至らないようですが

熱処理冷凍処理で死滅するのは

少し安心ですね

ただ、お刺身で食べたい、でも心配

日本人に多いジレンマだと思います

まとめ

  • 魚の生臭さは「トリメチルアミン」が主な原因
  • 「トリメチルアミン」はアルカリ性・揮発性・水溶性があるので、酢・酒・水での処理が効果的
  • ヒスタミン食中毒は誰でも起こる可能性があるので、魚の常温放置には気を付ける
  • アニサキスは加熱や冷凍処理で死滅する

 

自身はこれら症状には

なったことが無く

年間件数もそれほど多くはないですが

日本食を嗜む上では

頭の片隅に覚えておきたい

魚にまつわる少し怖い豆知識でした

最後までご覧下さり

ありがとうございました

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