Q:「右」と「左」って
書き順が違うんですか
A:「右」は「ノ → 一 → 口」
「左」は「一 → ノ → 工」
の順になります
「又(ユウ)」と読みます
「又」は「指を出している右手」を表し
「又」の書き順からいって
「ノ」の方が先になります
「左」の「ナ」の部分は「サ」と読み
こちらは「一」を先に書くのが
正しい書き順になります
因みに、「右」の「ナ」も
「左」の「ナ」も、手の形を表しています
「右」は神への祈りの文
「祝詞(のりと)」を入れる器の
「口(コウ)」から「右」となりました
「左」の「工(コウ)」は
神に仕える人が持つ神を呼び出すための
まじないの道具「呪具」を意味しており
「呪具」は左手で持つことから
「左」となりました
右手で祝詞の器を持ち
左手には呪具を持って
神のところへ尋ねています
対になる左右の初めの書き順も
対になっていましたが
それぞれの由来については
どこか近かったような気がします
それでは見ていきましょう
左右
左右の定義
どちらが右で他方が左となるかは、人間の取り決めによってのみ区別できる。外見的には人体はほぼ左右相称だが、実際には心臓の位置や利き手などの非相称性があり、社会として、つまり多数派・少数派の違いとしてそれが確定できるため、左右の区別は一般的通念として世界で広く使われる。
人間にとって、上下は重力の方向を、前後は自己の進行方向を示すというようにはっきりと異なる意味を持つのに対して、左右にはそのような判然とした価値の差が存在しないために、混乱が生じやすい。左右という概念・単語を持たない民族・言語もある。
参考:wikipedia
いろいろな左右
スポーツ
- 陸上:左回りが原則、利き足が右の人間が多く、右足の方が地面を蹴る力の強いので、左回りの方が速く走れる為
- 競馬:左回りも右回りも両方存在する
- 競艇:左回りが原則、船舶は右側通行という水上交通に関する国際的な規則に則っている為
右翼・左翼
- 左翼(左派):進歩派(革新・革命)勢力、社会主義・共産主義など
- 右翼(右派):保守・復古主義勢力、国家主義など
由来
この言葉はフランス革命期の「(憲法制定)国民議会」(1789年7月9日 – 1791年9月30日)における9月11日の会議において、「国王の法律拒否権」「一院制・二院制」の是非を巡り、議長席から見て議場右側に「国王拒否権あり・二院制(貴族院あり)」を主張する保守・穏健派が、左側に「国王拒否権なし・一院制(貴族院なし)」を主張する共和・革新派が陣取ったことに端を発し、続く「立法議会」(1791年10月1日 – 1792年9月5日)においても、右側に立憲君主派であるフイヤン派が陣取ったのに対して、左側に共和派や世俗主義などの急進派(ジャコバン派)が陣取ったことに由来する。
参考:wikipedia
最左翼・最右翼
- 最左翼:「最も劣った」
- 最右翼:「最も優れた」
右大臣・左大臣
老子や道教では「吉事尚左、凶事右」として主に左が貴ばれた。中国では時代によって左右の貴賎が変わり、時代順に周は左を貴び、戦国・秦・漢は右を、六朝・隋・唐・宋は左を、元は右を、明・清は左を貴んだ。これについて、左を賎しめ右を貴んだ時代は荒れ乱れた世が多く、「君子、居れば則ち左を貴び、兵を用うれば則ち右を貴ぶ」という老子の言葉の通りである、とする見方がある
参考:wikipedia
着物
- 日本の着物は男性用も女性用も、着る者から見て手前(内側)にある「右前(みぎまえ)」となるように着付けるが、例外的に死者に着せる和服(死装束)は「左前(ひだりまえ)」に着付けるのが一般的になっている
- 洋服に関しては男性用が右前、女性用が左前のものが一般的
食事
- 和食:食事者から見て、飯茶碗が左、汁茶碗が右・焼き魚の頭は左
- 洋食:客から見て、ナイフは右、フォークは左が基本のマナーであるが、フォークを右手に持ち替えるのはマナー違反ではない
- イスラム教・ヒンドゥー教:フォークやスプーンを用いず、右手で口に運ぶ、左手は不浄の手(用便の手)とされる
まとめ
- 「右」は「ノ → 一 → 口」、「左」は「一 → ノ → 工」の書き順
- 「手」+「祝詞の器」=「右」、「手」+「呪具」=「左」
- どちらが右で他方が左となるかは、人間の取り決めによってのみ区別できる
- 最左翼と左大臣では優れている方が逆になっている
人生の中でも左右というのは
国・文化・歴史、そして生活に何らかの
影響や意味付けをされていることが多く
とりわけ利き手に関しては
一生付き合っていかなくては
ならない縛りのようなものです
もし利き手が逆だったら
性別と同様
人生が大きく変わっていたことでしょう
最後までご覧下さり
ありがとうございました