Q:沢山の読み方のある
漢字といえば何でしょうか
A:「生」と「下」
特に「生」は約150通りもの
読み方があるようです
特に「生」に至っては
古語や特殊な固有名詞などを加えると
150通り近くの
読み方があると言われています
①生活(せい)②生類(しょう)
③生きる(い)④生かす(い)
⑤生ける(い)⑥生まれる(う)
⑦生む(う)⑧生う(お)
⑨生える(は)⑩生やす(は)
⑪生一本(き)⑫生(なま)
⑬芝生(ふ)の13種
①と②と⑨は濁点を付けると
⑭平生(へいぜい)
⑮今生(こんじょう)
⑯芽生え(めばえ)と加わります
⑰福生(ふっさ)⑱越生(おごせ)
⑲生田(いくた)⑳相生(あいおい)
㉑生石(おおし)㉒壬生(みぶ)
㉓日生(ひなせ)
「生」の読み方を加えると
㉔生憎(あいにく)㉕生毛(うぶげ)
㉖生粋(きっすい)㉗弥生(やよい)
といった具合に読み方は
更に増えていきます
確かに150種類あるというのも
頷ける程の豊富さです
小学校低学年の国語の教科書では
文章に出てきた漢字について
その下の欄に読み方などが
表記されていました
確かに「生」と「下」には
多くの読み方が書かれていましたね
その印象がとても強かったので
真っ先に思い出したのが
「生」でした
「下」を加えた読み方について
更に見ていきましょう
読み方の多い漢字「生」「下」
「生」の読み方
小学1年生で習う「生」
生 | 例 |
音読み | セイ・ショウ |
訓読み | いきる・いかす・いける・うまれる うむ・おう・はえる・はやす・き なま・うぶ・なる・なす |
「生」の難読漢字例
※読み方が1種類とは限りませんが
「とも読む難読」を少し集めてみました
晩生(おくて)
- 一般に成熟の遅いこと、奥手とも
- 「晩稲(おくて)」は成熟の遅い稲で、「中稲(なかて)」・「早稲(わせ)」に対していう
生絹(すずし)
- 生糸を練らないまま織った絹織物、きぎぬ
- 練る:絹・綿・麻などの繊維に含まれる不純物を取り除く方法、精錬
蓬生(よもぎう・よもぎふ)
- ヨモギが一面に生い茂って荒れている所、土地
- 「源氏物語」の巻名の1つ
「愛迪生(エジソン)」
- 米国の発明家「トーマス・アルバ・エジソン」
- 電気学を学び「白熱電球」などを発明した
「下」読み方
小学1年生で習う「下」
下 | 例 |
音読み | カ・ゲ |
訓読み | した・しも・もと・さげる・さがる くだる・くださる・おろす・おりる |
「下」の難読漢字例
※読み方が1種類とは限りませんが
「とも読む難読」を少し集めてみました
下火(あこ)
- 禅宗で火葬の際に導師が遺体を焼く燃料に火をつけること
- 禅宗:座禅で悟りの境地に達するという仏教の一派
- 導師:仏教の指導者・葬祭を行う最上位の僧侶
下枝(しずえ)
- 下の方の枝、しもえだ・したえだ・したえ⇔上枝(ほつえ)
- 名字でしもえ・しもぐさなど
下総(しもうさ)
- 旧国名で現在の千葉県北部と茨城県南部にあたる
- 上総(かずさ)は千葉県中部にあたる
生下(おいさがり)
- 女性の髪の毛が肩から背後の方まで長く垂れていること、その髪の毛
- 生下(はえさがり):こめかみの下側に生え下がった毛、もみあげ
- 生下(しょうか):生まれること
下生(げしょう)
- 神仏が人々を救う為にこの世に現れること
- 極楽浄土の九品のそれぞれ(上品・中品・下品)の最下位、ex.上品下生(じょうぼんげしょう)
- 極楽浄土:仏教で阿弥陀仏のいる、苦しみが無く楽しみしかない世界
- 九品(くほん):生前の行いによって極楽浄土に生まれ変わる時の9つのパターンで、待遇などが異なっている模様
小学生で習う漢字は
画数の少ないものが多いですが
読み方のバリエーションに関しては
多いものが多くあるものです
小学校で漢字を書いてくるという
宿題が割と出ていました
先生「20回ずつ(ニヤニヤ)」
生徒「えーーーやだーー」
懐かしい思い出です
小学生特有と言えばランドセルも
思い出の1つにあります
ランドセルについて少し見ていきましょう
ランドセル
ランドセルは教科書やノートを持ち運ぶための鞄で背負ったことの無い者の方が少ないであろう小学生の象徴的存在
ランドセルの素材は大きく分けて
天然皮革(牛・馬など)と人工皮革があり
昨今は人工皮革のクラリーノ製が主流です
6年間は長いとはいえ
卒業する時がやってきます
そこで、使い終わったランドセルは
どうしたでしょうか
自身のランドセルは天然皮革であり
大切に扱っていたので6年間使用しても
とても状態の良いランドセルでした
なので近くに住む小学生に
差し上げた記憶があります
お下がりとなる場合の他に
リメイクというものもランドセルの
行く先としては考えられます
ランドセルのリメイク【Askalカバン工房】押し入れの奥にしまっている
思い出の詰まったランドセルに
命を吹き込むというコンセプトのもと
財布や小物に職人がリメイクし
百貨店で取り扱われている品質になって
リメイク品が届きます
プラン紹介(天然・人工皮革どちらも可)
6年間使用したランドセルは
言わば、中古の状態であり
使用の仕方でも更に個体差が大きくなります
- ランドセルの上部を摘まんだ時のひび割れ
- ランドセルの湿気・ベタつき
以上が無いかの確認が必要で、不明の場合はインスタグラムのDMやメール(kabanaskal@wh.commufa.jp)で画像を送付すると診断出来ます
また、リメイク後の修理に関してもDMやメールで対応しています
押し入れなどにしまい込んで
更に年月が経つと状態も悪くなります
リメイク可能である内に
活躍させてあげたいですね
まとめ
- 漢字の読み方は「生」と「下」が多く、特に「生」は約150通りもの読み方がある
- 漢字は最も文字数が多く(約10万字)、ラテン文字に続く世界で2番目に使用者数が多い文字体系
- 使用後のランドセルは劣化する前にお下がりかリメイクするとまだ活躍出来る
「生」と「下」は
小学1年生で習う簡単な漢字ですが
その読み方となると
膨大な種類に難解な読み方が
沢山存在していました
どこかで卵を使った料理が
一番簡単で一番難しいと
聞いたことがあります
どちらもその使用方法の
幅の広さや深さを物語っており
簡単そうなものほど難しい
下学上達を人生の教訓として
物事を学んでいきたいものです
最後までご覧下さり
ありがとうございました