缶詰の食べ頃は?

食物

Q:保存してある缶詰を

新しくするついでに

食べようかと思っています

A:缶詰は新品が

良いとは限らず

暫く置いた方が

美味しい物もあります

詳細:製造から5~6年も経つと
中身は悪くなっていないようですが
味の方は今一つで
やはり缶詰にも食べ頃があります
とは言え、缶詰は新しいものが
良いとは限りません
缶詰は材料と調味料を入れた缶を
高温、高圧で殺菌してつくるので
製造直後の缶詰は
味が染み込んでいなかったり
混ざり合っていなかったりします
例えば、マグロの油漬けの場合は
蒸したマグロの身と調味料が
程よくなじむのは「1年後」で
5年位は美味しく食べられます
魚介類の水煮・油漬け・味付け缶も
全てこの時期が食べ頃です
果物のシロップ漬けなら
「半年から4年の間」
アスパラガスや
スイートコーンなどの野菜の水煮缶は
「半年から3年の間」が
美味しいとされています
なお、製法の悪い缶詰は保存も効かず
フタや底の板が外側に膨らんでいたら
中に腐敗ガスが溜まっている状態に
なるので注意が必要です

様々な缶詰があるので缶詰を買う際には

缶の外側がきれいで損傷していないものや

原材料名・賞味期限・製造業者などの

表記がしっかりされているものを

選ぶと良いようです

JASマーク(日本農林規格を満たす品)が

付いているものならより安心です

それでは缶詰について

少し見ていきましょう

缶詰

  • 「缶詰」は水分の多い食品を金属缶に入れて封をし、加熱・殺菌処理をした保存食の1種
  • 基本的に保存料は入っておらず、開封したら早めに食べきる
  • 乾燥したものを単純に缶に入れたものは「缶入り」として区別されている
  • 広義では「缶コーヒー・缶ジュース・缶ビール」も含む

缶詰の歴史

遠征における食料補給の問題に悩まされていたナポレオン・ボナパルトによる懸賞に応え、1804年にフランスのニコラ・アペールにより長期保存可能な瓶詰めが発明されたが 、ガラス瓶は重くて破損しやすいという欠点があった。

ー略ー

ビン詰めの欠点を改善するため、1810年にイギリスのピーター・デュランド (Peter Durand) が、金属製容器(ブリキ缶)に食品を入れる「缶詰」を発明した。

ー略ー

日本での初めての製造は、明治4年(1871年)に長崎県で、松田雅典(まつだ・がてん)によってフランス人レオン・デュリー(Leon Dury)の指導の下、イワシ油漬の缶詰の試作が行なわれたとされている

引用元:wikipedia~缶詰~
人名

ナポレオン・ボナパルト:フランス革命期の軍人・革命家、フランス第一帝政(1804年~1814年および1815年まで存続した軍事独裁政権)の皇帝に即位した(ナポレオン1世)

ニコラ・アペール:フランスの食品加工業者、密閉保存の祖

ピーター・デュランド:イギリスの商人、缶詰の祖

松田雅典:明治時代の実業家

レオン・デュリー:フランスの医師・領事・日本ではフランス語の教師

メリット
  • 水分や空気に対する遮断性に優れ、栄養価の損失が少なく長期保存に向く
  • 金属は丈夫で様々な加工を施すことが出来、扱いやすい
  • 缶への塗装や印刷(透過性の金属インキを使用)も可能
  • 大量加工により、季節外の食品でも安定した価格・常温で流通可能

デメリット
  • 缶の内側に塗装を施さないと腐食の恐れがある
  • 内容物と錫(すず)などの缶の素材とが反応して、変色や食中毒を引き起こした例もあった
  • 缶切りが必要な場合があるが、現在はイージーオープンエンドという簡単に開封出来る種類のものが多くなっている
  • 紙製やプラスチック製よりも運搬の際には重量がある
  • 高熱殺菌処理を施す必要があるので、刺身など生食するものは缶詰に出来ない

イージーオープンエンド(EOE)

イージーオープン缶の保存性は従来の物と変わらないが、強度が低いため、高所から落下させた場合など、強い衝撃があると開缶してしまう可能性がある。このため、自衛隊の戦闘糧食で用いられる缶詰はイージーオープン缶は採用されていない。

引用元:wikipedia~缶詰~

缶切りが無い場合は缶の蓋の縁をコンクリートなどにこすりつけると理論上開封出来るといわれています

缶詰製造の流れ

工程概要
原料の
選定
より新鮮なものを短時間で使用した方が良いが果物などは適度に熟した方が良い
近年は急速冷凍したものを使用することが多い
洗浄
除去
農薬などの異物除去
頭・内臓・種・皮などの不可食物の除去
詰込
注液
調理されたものの内容量を計算して詰め込む
脱気密封する前に空気を抜く
缶の変形・破裂・腐食防止
栄養・味・香りの変化防止を目的とする
密封空気・水分・細菌を遮断し完全に密封する
殺菌
冷却
密封後に加熱殺菌し直ちに水で冷却する
果物は100℃以下で短時間
魚や肉は100℃以上で長時間殺菌する
検査真空度の低いものや既定の重量に収まらない不良品を除く
現在は機械で検査されている
参考:日本缶詰びん詰レトルト食品協会

とにかく殺菌して空気を追い出す

という工程が重要となっています

缶詰の種類

基本的な缶詰

種類
水産鮭・蟹・ツナ・鯖・鰯・帆立など
畜肉牛肉・コンビーフ・うずらの卵・焼き鳥など
野菜トマト・アスパラガス・スイートコーンなど
果実みかん・さくらんぼ・パイナップルなど
調理カレー・ミートソース・コーンスープなど

一度はスーパーなどで

見たことのあるメジャーな缶詰です

ツナについて少し触れています

カツオだけ一本釣りにされるのはなぜ?
Q:一本釣りってカツオが多いですねA:カツオは泳ぐ速度が速いので準備に手間取らず魚が傷つかない一本釣りが有効です詳細:カツオは約20~22度の水温を好み春から夏にかけて黒潮に乗り南の方から日...

見慣れない缶詰

個人的に珍しいかなというものを

いくつかピックアップしてみます

種類税込価格例
(1個あたり)
賞味期限概要
だし巻き卵550円製造より190g(固形量135g)
上品な京風出汁で仕上げている
たこ焼き550円製造より190g(4個入り)
食感が柔らかく甘辛ソース
アオサと鰹節が同梱
パエリア650円製造より145g
シーフードの香りと米の食感が良い
八宝菜600円製造より150g
筍の食感や椎茸の香りも残っている
桜肉ユッケ風513円製造より90g
ごま油香るピリ辛だれ
焼き鳥卵302円製造より155g(固形量105g)
炭火焼き鳥と卵1個の親子缶詰
熊肉大和煮864円製造より70g
生姜・筍と味噌で味付け
えぞ鹿大和煮864円製造より70g
鹿肉(紅葉肉)、牛・馬肉の赤身に近い
牡蛎の
アヒージョ
780円製造より
1年2ヶ月
85g(固形量68g)
潮とガーリックの風味
のどぐろ1080円製造より70g
煮こごり風
肉じゃが120円製造より70g(固形量40g)
鰹・昆布の旨み、鶏肉野菜煮
おでん360円製造より280g
がんもどき・大根入り
茶碗蒸し458円製造より90g
滑らかな食感を残している
たくあん390円製造より70g(厚3~4㎜約18枚入り)
あっさり昆布風味
デニッシュパン398円製造より2個入り
メープル味
牛めし396円製造より
3年6ヶ月
185g
あっさり味の常備食
鳥皮みそ煮300円製造より130g
鳥皮とこんにゃくのみそ煮
たらばがに汁
てっぽう汁
740円製造より410g(総量)
2~3倍の水で薄めて
醤油や味噌で味付けを施す必要アリ
釜揚しらす398円製造より40g
駿河湾のしらすを使用
価格参考:缶詰バーmr.kanso

水分の多いスープから

パンなどの水分の少ないもの

そして肉から米に至るまで

実に様々な缶詰がありました

また、食べ物以外では

種類価格例概要
摩周湖の霧216円霧が入っているという空の缶
缶のある部分を手で握ると
絵が変わる仕掛けがある
ハガキのような面がある
養殖まりも660円まりも2個入り
水道水で飼育可能
桜島の灰110円100㏄
桜島の降灰が入っている!
空港内のファミリーマートや
垂水市の「道の駅たるみず」で購入可能

ドラえもんにも海外の空気が入っている缶詰

というようなお話がありました

気分を楽しむもので「開けない缶詰」

といった位置付けでしょうね

缶詰にまつわること

シュールストレミング

  • スウェーデンで生産される塩漬けニシンの缶詰
  • 世界一臭いがきつい食べ物として有名
  • 発酵状態を保ったまま缶に詰められるので、缶が膨らんでくる
  • 開封時は野外推奨で服に付くと臭いが落ちない
  • 気圧の低下で破裂する可能性があるので飛行機には基本持ち込み禁止
  • ジャガイモ・トマト・タマネギなどと一緒にパンに載せて食べる

中国の発酵臭の強い「臭豆腐」を従える程の強烈な臭いで、価格は1個300gで6000円前後、初めの人は良く食べたものだと感心する食べ物ですね

保存など

  • 常温保存で直射日光を避ける
  • 冷凍すると破裂する可能性があるので注意
  • 開封後は内側塗装されていないと錫が溶けやすくなるので、別の容器に移すか早めに食べ切る
  • 湯煎あるいは別の容器に移してレンジで温めると美味しさが増すものも多い
  • 湿気の少ない冷暗所で保存していた場合は賞味期限が切れても、そこから約2年程度は大丈夫と言われている

まとめ

まとめ
  • 「缶詰」は水分の多い食品を金属缶に入れて封をし、加熱・殺菌処理をした保存食の1種
  • 現在の缶詰はイージーオープンエンドという簡単に開封出来る種類のものが多くなっている
  • 缶詰には水分の多いものから少ないもの、食べ物から食べ物以外のものなど沢山存在している

 

缶詰は主にツナ缶を

買い置きしています

醤油とマヨネーズを入れたツナ缶は

下手な出来合いのおかずよりも

安く美味しいご飯のお供となります

印刷されている商品の絵から想像して

各々好みの缶詰を探し出し

試してみるワクワクやがっかりなどを

味わうのが缶詰に対する

向き合い方になりそうです

最後までご覧下さり

ありがとうございました

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