紙は木からつくるのに「糸」偏なのはなぜ?

由来

Q:紙って木からつくるのに

「木」偏ではないですね

A:かつて絹の布を紙のように

使用していた事に由来しています

詳細:紙は今から約1900年も昔に
中国で発明されましたが
それ以前には、絹の布を紙のように
使われていた歴史があります
絹の布は、その頃から
着物の材料として使用される他
筆で字が書けるので
紙の役割もしていました
「紙」という字の「糸」は
生糸をより合わせてねじっている形を
糸偏の右にある「氏」は
「滑らか」という意味を表しています
従って、「紙」という字は
「絹糸でつくった滑らかな糸」
ということです
紀元前2400年古代エジプトでは
パピルスという湿地に生える
草の茎から紙に似たものを
つくっていましたし
中世ヨーロッパでは
羊の皮をなめした羊皮紙が
広く使われていました
現在では、木を砕いて細い繊維に
ときほぐしたもの(パルプ)から
紙がつくられており
「糸」には「細いもの」
という意味もあるので
今の紙にも、この字をそのまま
当てはめても良いことになります

パピルス(papyrus)は

英語の「paper」の語源となりました

概要

広義の紙は、直径100マイクロメートル以下の細長い繊維状であれば、鉱物・金属・動物由来の物質、または合成樹脂など、ほぼあらゆる種類の原料から作れる。

ー略ー

しかし一般には、紙は植物繊維を原料にしているものを指す。

引用元:wikipedia~紙~

マイクロメートル(㎛):1㎜の1/1000

紙の分類・製造

和紙洋紙に大別され
現在は洋紙が多く使用されています

和紙

大まかな歴史

洋紙が伝わり普及した明治時代、日本古来の紙が「和紙」として認識されるようになった。

ー略ー

中国から日本への製紙技術の伝来は、推古天皇18年(610年)、高句麗を経由してされたとされる。公式記録として確認できる記述は『日本書紀』にある。

引用元:wikipedia~和紙~
奈良時代では普及が滞っており
高級品だったので、日常の使用には
木簡という短冊状の板に
墨で文字を書いていました
和紙」と呼ばれる前の江戸時代には
日本各地で生産されていたようです
明治後期以降になると
生産性・インク・印刷に
適していない、などの理由から
やがて洋紙が広まっていきます
戦後もこの勢いは止まらず
原料の安定供給が困難になり
和紙は衰退の一途をたどっています

特徴
  • 繊維が長く、比較的丈夫で寿命が長い
  • 麻・雁皮(がんぴ)・楮(こうぞ)といった植物を原料としているので、パルプを原料としている洋紙と比較すると限定的で価格が高い
  • 保存性が高く、強靭でありながら柔らかい
  • 日本画や木版画用紙の他、紙幣・半紙・障子・扇子、油を塗って防水加工した傘などに用いられている
  • また、文化財の復旧のために国内外で一定の需要があるため、和紙の衰退は社会問題となっている

パルプ:分離した植物の繊維、現在は主に木材を原料として製造される

和紙の製造(楮[コウゾ]の例)
工程概要
収穫楮の落葉後に樹皮を剥がし
風通しの良い所で乾燥させる
黒皮取り皮を水に漬けて柔らかくして黒皮を除去
皮は黒皮・青皮・白皮で構成されており上質な紙は白皮のみを使用する
皮剝ぎ青皮をナイフで剥ぎ
残った白皮を乾燥させて保管
煮熟白皮を水に浸して柔らかくする
アルカリ液で繊維を煮る
ちり取り煮熟後蒸らして流水でアク抜き
白い紙をつくるためなら漂白する
皮の傷やゴミを手作業で除去
叩解(こうかい)石板や板の上で叩き棒で叩いて
繊維を1本ずつバラバラにする
機械化もされている
紙漉(す)き
[流し漉き]
簀の子全体に繊維が行き渡るように操作する
求める厚さになるまで汲み込む
残った表面の水を捨てる
圧搾湿った紙を重ねた「紙床(しと)」を放置
残った水分を板で挟み圧搾機で脱水
板張り1枚ずつ干し板で天日干し
あるいは蒸気乾燥器で乾燥させる
用途により染料などで加工
参考:Awagami Factory~和紙の製造工程~
作業にとても時間がかかるので
価格が上がりやすいのですね

洋紙

概要

一方の洋紙は、主に木材を主原料に機械を使って製造する。日本では1873年に、欧米の機械を導入した初の洋紙工場が設立された。和紙に比べて印刷適性に優れる。なお、木質紙が主流になる以前、洋紙の主原料は木綿のぼろや藁だった。

引用元:wikipedia~紙~
現在はパルプを使ったものが多いです

特徴
  • 印刷適正に優れ、大量生産が可能
  • 繊維が短く、寿命が和紙より短い
  • 現在の紙の主流
お手元にある殆どの紙がこちらです

洋紙の製造工程(パルプ)
工程概要
パルプ化機械的に木材をすりつぶしてつくる
「機械パルプ」
高温高圧の蒸解釜で煮込む
「科学パルプ」にて
木材からセルロース繊維を抽出
セルロース繊維を漂白し洗浄
調成細かくした繊維に薬品を調合
調成工程を経たパルプは紙料となる
抄紙
(しょうし)
紙料を1%に薄めたものを網の上で平らにする
水分が重力で少し落ち湿紙になる
湿紙に毛布をあてて上下からプレスする
湿紙を加温して水分を更に搾る
仕上げ鉄のロールの間にシートを通して滑らかにする
巻き取り機でシートを巻き取る
加工裁断・梱包・出荷など
セルロース:植物繊維の主成分、地球上で最も多い炭水化物
効率・強度・耐水性などを
付与するために製紙用薬品を
塗工すると質が上がります

まとめ

まとめ
  • 「紙」が糸偏なのはかつて絹の布を紙のように使用していたから
  • 紙は和紙洋紙に大別される
  • 和紙は手作業推奨を含む工程があるが、洋紙は機械化が進み大量生産が可能

紙は大きく分けて50種類

細かく分けると数千種類もあるそうです

紙幣が一番良いですが

権利書や婚姻届

借用書や離婚届もまた紙

とても薄いのに人間の生活には

切っても切れないほど

厚く関わっている伝達道具

ということになります

最後までご覧下さり

ありがとうございました

【塗るだけ】薄毛を隠すオーガニックタトゥーで身支度時間短縮
薄毛で地肌が見えていてそれを自身の髪の毛でせめて少しでも隠したいそう思ったことはないでしょうか私も気にする方で始業時間の3時間前に起きて身支度を整えている程でしたこっちから髪を持ってくるとこ...