花札の意外な歴史とは?

由来

Q:花札の始まりって

いつ頃からなのでしょう

A:18世紀後半の

寛政の改革以降の

代用品説が有力です

詳細:花札は「花かるた」
「花合わせ」「武蔵野」等と
呼ばれていました
花札の起源については
18世紀後半の寛政の改革で
賭博系統のかるた類が
全面的に禁止になり
その代用品として
賭博系の「天正かるた」と
教育系の絵札と字札を合わせる
「花鳥合わせ」の
ミックス説が有力です
絵札を「花鳥合わせ」から採り入れ
優雅な花鳥風月を配した
かるたにする事で
巧みにお上の目を欺き
札には点数を描き込んで
「天正かるた」と
同様にしたものが花札です
結局はその後、花札も
禁止になってしまいますが
明治にトランプが輸入されると共に
禁令が解かれ、花札が復活します
花札を使った遊び
「オイチョカブ」ですが
スペイン語で
「オイチョ=8」で「カブ=9」
を意味しています
「かるた」という言葉に至っては
ポルトガル語(carta)になります

室町時代末期、ポルトガルから

48枚の札で構成される

ラテン式スートのトランプが

鉄砲などと共に伝来しました

スートはマークや絵柄の事です

花札は天正かるたから派生して

トランプという呼び方は

明治時代になってからです

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花札

日本特有のかるたの1種で主に「八八花(はちはちばな)」のことを指し、「12ヵ月x4枚=48枚」で構成されています

八八花

初期の花札は金銀で彩色されていたため,光って見にくいうえ,絵柄もひと目で見わけ難かったので,〈八八〉の普及とともに絵柄をより図案化し,金銀彩のない花札が作られた。これが〈八八花〉つまり今日一般に使用されている花札で,このパターンが定着したのは明治20年代の後半と思われる。

出典:コトバンク~八八花~

構成について

花札の構成

光札種札短冊札カス札備考欄
1月
短冊は赤短を構成
2月
短冊は赤短を構成
3月
短冊は赤短を構成
4月
5月
杜若
杜若(かきつばた)
6月
牡丹
種は猪鹿蝶を構成
短冊は青短を構成
7月
種は猪鹿蝶を構成
8月
芒(すすき)
9月
種は花見・月見で一杯を構成
短冊は青短を構成
10月
紅葉
種は猪鹿蝶を構成
短冊は青短を構成
11月
鬼札といわれ
同じ11月(柳)の札以外
何でも噛めるJOKER的扱い
「こいこい」では適用せず
「むし(関西方面)」等で使用
12月
カス札に文字が入っているものも多い
合計枚数5枚9枚10枚24枚総合48枚
合計得点100点90点50点24点総合264点
264点を3人で割ると
平均88点となる
八八花」の由来
※備考欄は「こいこい」目線です

「花合わせ」「八八」などは

ルールが複雑で、所によっても

変わる性質があるようです

ここでは、有名な

こいこい」について

少し見ていきましょう

「こいこい」役の構成

構成点数備考欄
五光
(ごこう)
10四光・三光とは複合しない
四光
(しこう)

以外で構成
三光とは複合しない
雨四光
(あめしこう)
を含む
光札4枚
(3枚は不問)
三光とは複合しない
三光
(さんこう)

以外で構成
猪鹿蝶
(いのしかちょう)
赤短
(あかたん)
青短
(あおたん)
花見で一杯を獲得していると
「雨流れ」として
消滅するルールもある
月見で一杯「雨流れ」が
適用する事がある
タネ種札5枚で構成
6枚目から1点ずつ足す
タン赤短・青短にならない
短冊5枚で構成
6枚目から1点ずつ足す
カス

カス札10枚で構成
11枚目から1点ずつ足す
菊と盃」も
カス札と数えられる
※一般的な構成や点数を挙げています

がとても優秀な札だと分かります

「こいこい」ルール
2人で対決します
  1. めくり札:両者山札から1枚ずつ引き、月の早い方(早1月・・・12月遅)がとなります、同じ月なら点数の高い方が親
  2. 札配りに裏向きにして4枚、場に表向きにして4枚配り、自分に裏向きにして4枚配る、もう一回繰り返し、残った札は山札として裏向きに置く
  3. が手札から1枚取り出し、合致する月の札(合い札)があれば獲得する、なければ場に置く、山札から1枚引き合い札があれば獲得する
  4. も以降同じように繰り返す
  5. 役が出来た状態で「こいこい(対決続行)」または「勝負(あがって対決終了)」、「こいこい」をした次ターンからはどちらかが「勝負」をするまで続行、「こいこい」をした後に相手に「勝負」されると負け
  6. どちらも「勝負」せずに終わると「親権」として6点入る
  7. は交互に変えて上記対決を12回(12ヵ月戦)し、合計得点で勝敗が決定する
テレビゲームなどでは
よくこの「こいこい」が
実装されていました
PCエンジンの花札ゲームや
セガサターンのサクラ大戦で
遊んだのを覚えています


補足として

手役

配られた時点の手札で役(どちらも6点)となるもので、手札を公開(任意)して次のゲームに移行します

  • くっつき:同じ月の札が2枚ずつ4組所持
  • 手四(てし):同じ月の札を4枚所持

任天堂のルールになっています

こいこい状態
  • 1点でも加算されなければ「勝負」出来ない
  • 合計7点以上の役は倍になる
  • こいこい中に相手が「勝負」した時は得点が倍になるリスクがある、7点以上の役なら4倍になる!

どちらも熱い状態という事ですね

こちらも任天堂のルールなので、その他ローカルルールも豊富に存在するようです

まとめ

まとめ
  • 花札は賭博系の「天正かるた」と教育系の絵札と字札を合わせる「花鳥合わせ」などのミックス説が有力
  • 日本特有のかるたの1種で主に「八八花(はちはちばな)」のことを指し、「12ヵ月x4枚=48枚」で構成される
  • 花札はとてもローカルルールが豊富なので、事前に取り決めをしておいた方が良い

 

一番好きな札は

なぜかこれで

同じ点数でも優先して取っていました

また、家にあった花札は

1枚だけ折れていて

確かこれだったと思います

それも懐かしい思い出です

自身の家庭でやっていた花札は

単純に札の点数だけを計算して

合計得点を競うという

初心者版でしたが

幼少ながら、「花札やろうか」

という瞬間には「キター!」と

胸が高鳴ったのを覚えています

その家にしかないルールや

傷跡なども会話の種になり

花札やトランプは一家団欒の中にある

ちょっとした非日常を

味わわせてくれるものでした

あの頃に戻って

もう一度やってみたいものです

最後までご覧下さり

ありがとうございました

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