魚が一日中泳いでいられるのはなぜ?

生物

Q:回遊魚の

泳ぐスピードって

凄く速いですね

A:マグロなどは

最高時速80km程度

中には時速160kmで泳ぐ

マグロもいるという噂もあります

詳細:マグロが黒潮に乗って
関東沿岸に姿を表わすのは晩夏です
それから、更に北に向かい
重さが8kgにもなると
太平洋を横切って
アメリカ西海岸まで渡っていきます
その間ずっと泳ぎっぱなしになるようです
泳ぐ為に生まれてきたとも言えるマグロは
姿にも全く無駄がありません
見事な紡錘形で、胸ビレや背ビレなどは
邪魔にならないように小さく
尾ビレも後方に付いており
ウロコも小さくなっています
最高時速80kmで飛ばしていくので
マグロの群れに遭っても
あっという間にいなくなってしまいます
大型の回遊魚には
カツオ・ブリ・サバ等がいますが
どれも紡錘形で似たような形をしています
紡錘形(ぼうすいけい・つむがた):円柱状で中心が太く両端が細い

水の中でしか速く動けないとはいえ

私たちが得意とする陸上でも

そんなに速くは動けないわけなので

ネコ科のスピードと同様に

やはり回遊魚の身体能力は高いです

それでは回遊魚について

見ていきましょう

回遊魚

成長段階や環境変化により
海から川へ、あるいは川から海へ
生息場所を変化させる
行動を回遊といい
そのような魚を回遊魚
生息場所をほぼ変化させない魚を
定置魚といいます

回遊の概要

1年のうちに外洋を数千 – 数万キロメートルにわたって移動するクジラなどの回遊は、渡り鳥の渡りに相当するものでよく知られている。しかし広義の回遊ではスズキやヒラメのように沿岸の浅場と深場を往復する行動、またはウナギ、アユ、サケなどのように川と海を往復する行動も回遊に含む。このような広義の回遊をおこなう動物は多く、頻度や規模も多種多様である。

ー略ー

大規模な回遊を行う海生生物は、クジラ、イルカ、マグロ、カツオ、カジキ、サバ、サンマ、イワシ、ニシンなどがいる。これらは高い遊泳能力を備え、餌の発生、水温の変化、繁殖期などの条件に合わせて夏には高緯度地方へ、冬には低緯度地方へという回遊を繰り返す。

参考:wikipedia

回遊の種類

回遊の種類
種類概要主な例
適温回遊適切な水温を求める
策餌回遊餌を求める
産卵回遊産卵後の育ちやすい環境を求める
季節回遊季節に応じて群れをつくる
両側回遊と淡水を往復アユ
死滅回遊回遊性の無いものが海流や気流に乗って
本来の分布域と異なる地域に来る
本来の分布域に戻る力が無く
生息条件が合わない場合は死滅
夏の本州沿岸に
チョウチョウウオ類
スズメダイ類など
遡河回遊
(そかー)
で産卵・誕生するが生活の大部分を
で過ごし、に戻ってくる
サケ
ウグイなど
降河回遊
(こうかー)
普段はで生活しているが、で産卵し、
誕生したこどもがをさかのぼる
ウナギ
カジカ科魚類
モズクガニなど
両側回遊普段からで生活・産卵・誕生するが、
孵化後間もなくに行き、
ある程度成長してからに戻ってくる
アユ・ウキゴリ
テナガエビ類
イシマキガイなど
陸封
(りくふう)
かつてはをまたぐ回遊(通し回遊)を
していたものが回遊を行わなくなったり、
の代わりになどで回遊するようになったもの
ヒメマス
琵琶湖のアユなど
周縁魚普段はで生活しているが、
汽水域(海水と淡水の混在)や淡水域にも侵入する
スズキ・クロダイ・ボラ
オオメジロザメなどの沿岸魚
ウナギは川に上らずに
沿岸域で過ごす個体もいるため
完全には当てはまらないようです

回遊魚の観点から見た生態概要(マグロ・カツオ・サバ)

マグロ

  • 全世界の熱帯・温帯地域に広く分布するが、種類により分布域・生息水深が異なる
  • 全長は60㎝程度のものから3m以上に達するものまでおり、地中海・黒海を含む大西洋に生息する最大種のタイセイヨウクロマグロは全長4.5m・体重680㎏を超えることもある
  • タイセイヨウクロマグロの平均遊泳速度は時速3~10km程度で、反面、最大時速は80kmに達すると推測されている
  • マグロは自ら鰓(えら)を動かすことが出来ないため、海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し、ここを通り抜ける海水で呼吸する、泳ぎを止めると窒息するので睡眠時でも止まらずに泳ぐ、鰓を動かせる回遊魚は泳ぎを止めても死なない
  • 体型は紡錘形で、鱗は胸鰭(ひれ)周辺を除くと、極小さいものがあるか殆ど無く、とても高速遊泳に適している
  • 筋肉内の血管は動脈と静脈が近接しており、これによって体内の熱が逃げることを防ぎ、体温を海水温より高く保つことが出来るので、代謝率が高まり長時間にわたって大きな力を発生させるなど、運動能力の低下を抑える構造をしている

カツオ

  • 全世界の熱帯・温帯地域に広く分布する、日本では太平洋側に多く、日本海側には稀に存在する程度
  • 摂氏19~23度程度の暖かい海を好み、日本近海では黒潮に沿って春に北上して(初鰹)秋に南下する(戻り鰹)という季節的な回遊をする
  • 熱帯・亜熱帯海域で孵化した稚魚は数週間で遊泳力を持ち、睡眠時に速度を落とす以外は平均時速30~40kmで止まらずに泳ぎ続ける
  • マグロと同様に鰓蓋を動かすことが出来ないため、泳いで鰓の中に酸素を取り込む必要がある、鰓を動かせる回遊魚は泳ぎを止めても死ぬことはない
  • カツオの最高時速は60km、1秒間に全長の何倍進むかという測定方法なら約18.6倍という進み方で「メカジキ(時速96kmで1秒間に体長の約6.7倍進む)」よりも素早いと言えるようです

サバ

  • 日本のサバの1/4は茨城県で獲れる
  • サバの中にはその海域の餌が良いため、回遊せずに根付くサバもいる、宮城県の「金華サバ」・神奈川県の「松輪サバ」・佐賀関沖で獲れる「関サバ」などが存在し、脂の乗りが良くブランドサバとして扱われている
  • 日本の太平洋各地で水揚げされるサバは秋が旬で「秋サバ」と称される
  • 太平洋沿岸を回遊するサバは伊豆半島沖で春頃に産卵し、餌を食べながら北上、9月~10月頃産卵のために南下を始める、脂肪を蓄えたこのサバは身も締まって風味が格段に上がるようで、八戸沖で水揚げされる「戻りのサバ」は最良と言われている
  • 最高時速は11km

まとめ

  • 成長段階や環境変化により、海から川へ、あるいは川から海へ生息場所を変化させる行動を回遊といい、そのような魚を回遊魚、生息場所をほぼ変化させない魚を定置魚という
  • マグロの最大時速は80km・カツオの最大時速は60km・サバの最大時速は11km
  • マグロやカツオは自ら鰓(えら)を動かすことが出来ないため、海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し、ここを通り抜ける海水で呼吸する、泳ぎを止めると窒息するので睡眠時でも止まらずに泳ぐ、鰓を動かせる回遊魚は泳ぎを止めても死なない
  • 脂の乗った「戻り」系の魚は美味しい

回遊魚は止まらずに泳ぎ

止まったら死ぬという

イメージが強かったのですが

鰓を自ら可動させられるか否かが

重要なポイントでした

マグロやカツオは鰓を動かせない

というデメリットなのかメリットなのか

によって優秀な身体能力を備えています

しかし、高速で泳げるといっても

止まらずに一生を過ごすというのは

我々人間からしたら疲れそうで苦しそうで

あまり羨ましくはないですけどね



最後までご覧下さり

ありがとうございました

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