![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2019/04/eac63745キャラクター枠-ぐんかんねこ-💭-150x150.png)
Q:漢字の部首って
意外なものも多く
とても難しいですね
![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2019/04/文字枠2行分-回答ねこ-💭-1-150x150.png)
A:全ての漢字は
何らかの部首で括られており
漢数字にもあります
漢数字の部首
- 「一」:「一」の部首の筆頭、漢和辞典最初の項目
- 「二」:「二」の部首の筆頭
- 「三」:「三」という部首はなく、「一」の部首の3画([一]1+2)
- 「四」:「囗(くにがまえ)」という部首の5画([囗]3+2)
- 「五」:「二」の部首の4画([二]2+2)
- 「六」:「八(はちがしら)」という部首の4画([八]2+2)
- 「七」:「一」の部首の2画([一]1+1)
- 「八」:「八(はちがしら)」の筆頭
- 「九」:「乙(おつにょう)」という部首の2画([乙]1+1)
- 「十」:「十」の部首の筆頭
従って、「一」は
「三」と「七」を引き連れ
「二」は「五」と
「八」は「六」と
それぞれ同盟を結んでおり
残った、「四」と「九」と「十」は
孤軍奮闘しています
部首は漢字に自然に溶け込んで
マジックを見せられているような
感覚にさせられます
部首の画数は
1~17画まであるようです
少し見ていきましょう
部首
![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2019/04/kanji_byan.png)
![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2019/04/food_byanbyanmen.png)
部首「⻎」+55→58画(辶なら+1画)
最古の部首別漢字字典、部首を540に分けて成り立ちを解説したもの
ある漢字がどの部首に分類されるかは字書による。日本の漢和辞典の多くは、『康熙字典』の分類か、その変形である。
ー略ー
部首の多くは偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)、すなわち左、右、上、下などの部分である。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』~部首~
清代の漢字辞典で清の第4代皇帝「康熙帝(こうきてい)」の命令により、1716年張玉書(ちょうぎょくしょ)・陳廷敬(ちんていけい)らが編纂、4万7035字の漢字を部首画数順に配列し字音・字義・用例を収録、以降漢字配列の基準となる字書
『康熙字典』を基にした部首は214種類あり部首以外の部分の画数順に並んでいます
漢字の造字や運用の原理を6種類(形声・会意・象形・指事・転注・仮借)に分類した六書(りくしょ)の中で形声・会意・象形・指事は造字法について、転注・仮借は文字の転用法について解説しています
その中から造字に関連するもの
文字 | 概要 | 部首判別 |
形声文字 | 意味を表す意符と 音を表す音符とを 組み合わせた字 漢字の90%以上占める | 部首の部分が 意符となる事が多い 「閥」:音符(伐) 意符(門) 「聞」:音符(門) 意符(耳) |
会意文字 | 意味のある漢字を2つ以上組み合わせて別の意味の漢字になる文字 「人」+「言」→「信」 「木」+「木」→「林」 | 部首の分類は『説文解字』や『康熙字典』といった字書による事が多い |
象形文字 | 姿形を象(かたど)って作られた文字 画数の多い部首は殆どが象形文字 | 分離した部分が無い文字は部首が分かり難い 便宜上字形によって分類する必要がある |
指事文字 | 形が無く抽象的な ものを表す文字 「上」「中」「下」 | 象形文字と同様 |
漢字の意味・音・字形で判別する
それは中々に難しい問題ですね
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3NCU0T+E0VLRM+2YE0+HWI5T)
偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)
漢字の字体を構成する「左右上下内外」の部分に分解出来る要素で、偏(へん)や旁(つくり)のことをいいます(冠と脚を足して偏旁冠脚とも)
偏旁冠脚について
種類 | 読み方 | 位置 | 例 |
![]() | へん | 左 | 海・沖(氵:さんずい) 編・綴(糸:いとへん) 偏・傍(亻:にんべん) 耕・耗(耒:すきへん) 貌・豹(豸:むじなへん) |
![]() | つくり | 右 | 頭・題(頁:おおがい) 剣・割(刂:りっとう) 欲・欺(欠:あくび) 斬・新(斤:おのづくり) 戯・戦(戈:ほこづくり) |
![]() | かんむり | 上 | 冠・冥(冖:わかんむり) 箱・籠(竹:たけかんむり) 芋・蒸(艹:くさかんむり) 空・窓(穴:あなかんむり) 余・傘(人:ひとやね) |
![]() | あし | 下 | 怨・念(心:こころ) 恭・慕(⺗:したごころ) 焦・点(灬:れんが) 免・党(儿:ひとあし) 弄・弊(廾:こまぬき) |
![]() | 上下 | 亘(二:に) | |
![]() | 中央 | 昼(日:ひ) | |
![]() | たれ | 上・左 | 厄・原(厂:がんだれ) 療・病(疒:やまいだれ) 届・尿(尸:かばねだれ) 座・床(广:まだれ) 戻・扉(戸:とだれ) |
![]() | にょう | 左・下 | 迅・速(辶:しんにょう) 延・建(廴:えんにょう) 起・超(走:そうにょう) 魑魅魍魎(鬼:きにょう) 麺・麹(麦:ばくにょう) |
![]() | かまえ | 全体包 | 国・困(囗:くにがまえ) |
・![]() | 下開 | 開・閉(門:もんがまえ) | |
・![]() | 上開 | 凶(凵:かんがまえ・うけばこ) | |
・![]() | 右開 | 区・匠(匚:はこがまえ) | |
・![]() | 上・右 | 弐・式(弋:しきがまえ) | |
・![]() | 左・右 | 衝・術(行:ぎょうがまえ) |
ここで突然クイズです
部首クイズ
5問→解答→5問→解答・・・
という形式で行いたいと思います
それでは張り切ってどうぞ❣
A:一(いち) b:二(に) c:丨(たてぼう)
A:丿(の) b:乙(おつ) c:丶(てん)
A:土(つち) b:戈(ほこづくり) c:口(くち)
A:羊(ひつじ) b:工(え) c:丿(の)
A:日(ひ) b:小(しょう) c:大(だい)
①並【なみ・ヘイ】A:一(いち)
([一]1+7)8画
②丸【まる・ガン】C:丶(てん・ちょぼ)
([丶]1+2)3画
③哉【かな・サイ】C:口(くち・くちへん)
([口]3+6)9画
④差【さ・サ】b:工(え・たくみ・こう)
([工]3+7)10画
⑤尞【や(く)・かがりび・リョウ】b:小(しょう)
([小]3+9)12画
続いて⑥~⑩問目
A:十(じゅう) b:口(くち) c:木(き)
A:攵(ぼくにょう) b:米(こめ) c:女(おんな)
A:木(き) b:毛(け) c:耒(らいすき)
A:木(き) b:見(みる) c:立(たつ)
A:口(くち) b:士(さむらい) c:力(ちから)
⑥束【たば・ソク】c:木(き・きへん)
([木]4+3)7画
⑦数【かず・スウ】A:攵・攴(ぼくにょう)
([攵]4+9)13画
⑧耗【へ(る)・コウ・モウ】c:耒(らいすき)
([耒]6+4)10画
⑨親【おや・シン】b:見(みる)
([見]7+9)16画
⑩嘉【よ(い)・カ】A:口(くち・くちへん)
([口]3+11)14画
更に続いて⑪問目~
A:口(くち) b:虫(むし) c:隹(ふるとり)
A:犬(いぬ) b:灬(れんが) c:黒(くろ)
A:羽(はね) b:月(つき) c:广(まだれ)
A:雨(あめ) b:口(くち) c:龍(りゅう)
A:士(さむらい) b:車(くるま) c:殳(るまた)
A:穴(あな) b:豕(いのこ) c:辶(しんにょう)
A:龠(やく) b:比(くらべる) c:白(しろ)
⑪雖【いえど(も)・スイ】c:隹(ふるとり)
([隹]8+9)17画
⑫黙【だま(る)・モク】c:黒(くろ・くろへん)
([黒]11+4)15画
⑬廫【リョウ】c:广(まだれ)
([广]3+15)18画 意:うつろである
⑭龗【レイ】c:龍(りゅう・たつ)
([龍]16+17)33画 意:龍・神霊
⑮轂【こしき・コク】b:車(くるま・くるまへん)
([車]7+10)17画
意:車輪中央の集まっている部分
⑯邃【おくぶか(い)・スイ】c:辶(しんにょう)
([辶]4+14)18画
⑰龤【カイ・ガイ】A:龠(やく・やくのふえ)
([龠]17+9)26画
いかがだったでしょうか
部首としての画数は17画の
「龠(やく)」が一番多いものでした
17問にしたのもそれに因んでいます
「龠」は穴が3or6つの笛の他
1合の半分という容積の単位としての
意味があるようです
作っていて思いましたが
画数の少ない部首は
上手いこと隠れて
部首になりすましています
一方、画数の多い部首は
それを含む漢字自体が次第に少なくなり
あからさまになる傾向がありました
因みに「しんにょう」の「⻌」と「辶」
2点ある「辶」の方が元々の漢字で
戦後、より分かりやすい教育をということで
1981年の「常用漢字表」にて
1点の「⻌」に統一された経緯があります
当用・常用漢字表の関連
![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2019/04/rock-1959410__340-160x90.jpg)
まとめ
- 「一」は「三」と「七」の部首、「二」は「五」の部首、「八」は「六」の部首、「四」「九」「十」はそれぞれが部首
- 偏旁冠脚は漢字の字体を構成する「左右上下内外」の部分に分解出来る要素で、偏(へん)や旁(つくり)のこと
- 画数の少ない部首は紛れ込み、画数の多い部首はむき出しになりがち
漢字検定では6級から2級まで
部首を答える問題が出るようです
2級の問題集を持っていましたが
確かに部首の問題や
熟語構成の問題(同意義や対の意など)が
出題されていました
準1級からは更に難しい漢字が増え
1級なんて恐ろしいほどに難しく
出題漢字の量も準1級の
倍に増えるようです
1級に挑戦する前にはまず
2級を突破しなければならないので
もし部首についての知識の
一助になっていたら幸いに思います
![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2019/04/文字枠2行分-回答ねこ-💭-1-150x150.png)
最後までご覧下さり
ありがとうございました
![](https://messiahriser777.cranky.jp/messiahriser777.cranky.jp/wp-content/uploads/2022/07/hair-248049__340-160x90.jpg)